【2月5日 AFP】23-24アルペンスキーW杯は4日、フランスのシャモニー(Chamonix)で男子回転第7戦が行われ、ダニエル・ユール(Daniel Yule、スイス)が史上初となる1本目30位からの大逆転で優勝を飾った。

 過去のW杯6勝もすべて回転で挙げているユールは、31位の選手とわずか0秒05差のぎりぎりで2本目に生き残ると、1番手で滑走。気温が上がってきていた中で一番良いコンディションで滑ることができたため、他選手より0秒5以上も早い47秒22をマークして合計1分36秒24とし、2位の同胞ロイク・メイヤール(Loic Meillard)を0秒16上回った。

 1本目を終えた時点で荷物をまとめて宿舎に帰りかけていたというユールは、「間違いなくラッキーだったが、僕がチャンスをつかんだことも事実。キャリアでは運に恵まれることもあれば、見放されるときもある」と認め、「きょうは僕が機会を手にしたし、あんなふうにうまくやれてよかった」と喜んだ。

 今季まだ勝利がない北京冬季五輪金メダリストのクレマン・ノエル(Clement Noel、フランス)は、1本目をトップで終えたが2本目でユールより2秒以上も遅れ、合計で0秒18差の3位となった。(c)AFP