【2月5日 AFP】エルサルバドルで4日、大統領選の投開票が行われ、現職のナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)氏(42)が、85%以上の得票率で再選したと勝利宣言した。

 ブケレ氏はX(旧ツイッター)に、「われわれの集計によれば、85%以上の得票率で勝利した」と投稿。数分後には、首都サンサルバドルで花火が盛大に打ち上げられた。

 政府によれば、同国ではギャングの抗争に巻き込まれて犠牲になった市民は30年間で約12万人に上る。しかし、昨年の殺人件数は過去30年間で最低レベルに激減し、世界平均をも大幅に下回った。

 ブケレ氏は、「わが国はギャングというがんを取り除き、健全な状態を保っていく」と強調。一方で、「民主主義のあり方について自分たちのリベラルな考え」を押し付けようとしているとして、欧米諸国を非難した。

 ブケレ政権が建設した米州最大とされる刑務所には、数千人が収容されている。

 人権団体は、ギャングを取り締まる過程で未成年者を含め無実の人々が多数逮捕され、非人道的な環境下で拘束されたり拷問を受けたりしていると指摘している。(c)AFP