【2月3日 AFP】サッカーアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)は3日、カタール・アルライヤン(Al Rayyan)などで準々決勝が行われ、日本は1-2でイランに敗れ、大会から姿を消した。

 最多5回目の優勝を狙う日本は前半に守田英正(Hidemasa Morita)のゴールで先制したが、後半はイランに反撃を許し、モハメド・モヘビ(Mohammad Mohebi)のゴールで55分に追いつかれると、その後は試合を支配された。

 そして延長戦が見えてきた後半アディショナルタイム、板倉滉(Kou Itakura)がホセイン・カナーニザデガン(Hossein Kanaanizadegan)をペナルティーエリア内で倒してPKを献上。これを主将のアリレザ・ジャハンバフシュ(Alireza Jahanbakhsh)に決められた。

 1976年以来の優勝に向けて前進したイランのアミル・ガレノエイ(Amir Ghalenoei)監督は、後半は「素晴らしかった」と選手をたたえ、「みんなが国民のために全力を注いだ」とコメント。「これがイランサッカーのターニングポイントになるかもしれない」と話した。

 一方の日本は、大会前は優勝候補に挙がっていた中でベスト8での敗退。森保一(Hajime Moriyasu)監督は試合後、チームはあらゆる面で成長する必要があると振り返りつつ、敗戦の責任は自身にあると述べてサポーターに勝利を届けられなかったことを残念に思うと話した。

 同日のもう1試合では、前回優勝国カタールがウズベキスタンとの1-1で迎えたPK戦を3-2で制し、イランとの準決勝に駒を進めた。

 前半にオウンゴールで先制したカタールは、59分にオディルジョン・ハムロベコフ(Odiljon Hamrobekov)に同点ゴールを許すと、終了間際にはお互いにチャンスがあった中で決めきれず延長戦に突入した。

 延長戦でもカタールはアルモエズ・アリ(Almoez Ali)が惜しいチャンスを逃したが、それでも迎えたPK戦ではGKメシャール・バルシャム(Meshaal Barsham)がヒーローになり、相手のキックを3本ストップ。最後はローロー(Pedro Miguel Carvalho Deus Correia 'Ro-Ro')が成功させて決着をつけた。(c)AFP/Peter STEBBINGS