【2月4日 CGTN Japanese】中国南東部の福州市の中級人民法院は1月31日、実の母親を殺害した実行犯・呉謝宇の死刑を執行しました。

 1995年、21歳の呉謝宇元死刑囚は北京大学経済学部の学生でした。彼は世の中に悲観し、自殺を考えていましたが、父親が病死した後、実の母親は生きていても意味がないと考え、2015年の前半、母親を殺害しようと考え、ネットで犯行道具を購入しました。2015年7月10日午後5時頃、呉謝宇元死刑囚は母親が帰宅して靴を履き替えている隙に、母親の頭と顔をダンベルで続けざまに殴打し、殺害しました。その後、彼は母親が殺害されたという事実を親友に隠し、海外での勉強や交流に母親も同行すると偽って、生活費や学費、財力証明書の取得などを理由に親友から144万元(約2960万円)をだまし取って散財しました。捜査から逃れるため、呉謝宇元死刑囚は身分証明書を10枚余り購入し、身分を隠すために使用していました。

 2016年2月14日に母親の遺体が発見され、同年3月3日、公安機関は呉謝宇元死刑囚に重大な犯行の疑いがあると認定し、懸賞金をかけて指名手配した結果、2019年4月20日、南西部の重慶市江北空港で搭乗しようとしていた呉謝宇元死刑囚を逮捕しました。

 この事件は一審と二審を経て最高人民法院に報告され、最高人民法院は、呉謝宇元死刑囚が犯した故意による殺人罪は手段が残忍で、罪状は極めて深刻であり、人倫道徳に著しく反し、公衆の認識と感情を著しく踏みにじり、かつ悔い改める誠意もないため、故意による殺人罪での被告の死刑判決を承認しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News