【2月2日 AFP】男子ゴルフのパトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)は1日、米国ツアー(US PGA Tour)が最大30億ドル(約4400億円)を投資する新会社を設立したことを受けて、これがLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)との事業統合に関する契約内容を決める助けになるとの考えを示した。

 LIVゴルフとの事業統合に向けて米ツアーの方針委員会は先月31日、米スポーツビジネスの投資会社ストラテジック・スポーツグループ(SSG)と提携し、新たな営利団体の「PGAツアーエンタープライズ(PGA Tour Enterprises)」を設立すると発表した。

 同委員会のメンバーを務めるキャントレーは、これがLIVゴルフを支援するサウジアラビアの政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)との交渉にとって、昨年6月に合意した枠組みの最終案を模索する上で新たに考慮すべき要素になるとの考えを示し、「この会社設立によって米ツアーは間違いなく前より強化された」と述べた。

「事業統合に関し、自分自身はPIFと実際に協議していない。それは理事会と新会社(PGAツアーエンタープライズ)の理事会が決める問題だ」

 新会社は米スポーツチームのオーナーグループで構成され、その関与によってゴルフ界のトップ選手が一つのツアーで再集結する動きが遅れる可能性がある。

 米ツアーはPIFとの事業統合に関する交渉が現在進行中であるとしており、サウジによる米スポーツ事業への投資については米議会が調査することを条件に、PIFによるPGAツアーエンタープライズへの投資も承認されると説明した。(c)AFP