【2月2日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)によるイスラエル奇襲に職員が関与していた疑惑の渦中にあるパレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)がノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)に推薦されたことが2日、明らかになった。

 ノルウェー議会外交委員会の副委員長を務めるアスムンド・アウクルスト(Asmund Aukrust)議員(労働党)は日刊紙ダーグブラデットに対し、「パレスチナなど中東全域に不可欠な支援を提供してきた長期にわたる活動」を評価し、UNRWAを推薦したと説明。「この活動は70年以上にわたり極めて重要であり続けてきたが、この3か月はいっそう重要性を増している」と述べた。

 UNRWAをめぐっては、職員12人が昨年10月7日のハマスによる越境攻撃に関与した疑惑を受け、米、英、ドイツ、日本、スウェーデンなど主要な資金拠出国十数か国が拠出停止を発表している。

 ノーベル平和賞は、各国の議員や閣僚、過去の受賞者、一部の大学研究者らに推薦資格がある。締め切りは毎年1月末で、受賞者は10月に発表される。

 候補者の名前は50年間非公開とされるが、推薦人が誰を推薦したかを公表するのは自由とされる。(c)AFP