【2月1日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘休止案について、イスラム組織ハマス(Hamas)が検討に乗り出したことが1月31日、分かった。6週間にわたり戦闘を休止し、ハマスが捕らえている人質を解放する見返りに、イスラエルは拘束しているパレスチナ人を釈放することなどが盛り込まれている。

 休戦案をめぐっては、カタールとエジプトが中心になって調停努力が続けられている。ハマス当局者は、最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏が近くエジプト・カイロを訪れ、休戦協議に参加する見通しだと述べた。米国とフランスも協議に加わるという。

 別のハマス関係者はAFPに対し、休戦期間中に人質35~40人が解放される見通しだと語った。対象は「女性、子ども、60歳以上の病気を抱える男性」となる。ガザには依然、既に死亡したとみられる少なくとも29人を含め132人が捕らえられているとされる。一方、イスラエルに拘束されているパレスチナ人200~300人が釈放される。

 休戦が継続された場合、次の段階としてイスラエルの予備役兵とパレスチナ囚人の交換が行われる。3段階目として、ガザ、イスラエル双方で保管されている遺体の交換、ガザの復興事業などが検討されている。

 この関係者は、「イスラエル軍の撤収に関する協議」も行われる見通しだと語った。ただイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、軍撤収の可能性を否定している。(c)AFP/Adel Zaanoun with Beatrice Le Bohec in Jerusalem