【2月1日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は1月31日、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド(Belgorod)州で1月24日に墜落した同軍の輸送機イリューシン76(IL76)について、米国製の地対空迎撃ミサイルシステム「パトリオット(Patriot)」で撃墜されたと述べた。ロシア側は、同機はウクライナ人捕虜65人を乗せていたと主張している。

 プーチン氏は同機について、「米国製のパトリオットシステムによって撃墜されたことは、すでに科学捜査によって立証されている」と語った。

 テレビ放映されたこの発言に対し、米国とウクライナの両政府はこれまでに反応していない。

 ウクライナ側はロシア側の主張を全面的に否定していないが、同機が本当にウクライナ人捕虜を移送中だったのかには疑問を呈している。

 プーチン氏はまた、ロシアは同機墜落に関する国際調査を強く求めているが、参加に積極的な国際機関はないとも述べた。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領も国際調査を要求しているが、墜落現場は完全にロシアの支配下にあるため、立ち入りは妨害される可能性が高いと述べている。(c)AFP