【1月30日 AFP】オランダ・ハーグ(The Hague)で29日、99年前にオランダ王ウィレム2世(William II)の像の下に隠されたタイムカプセルの中身が公開された。古い文書やナポレオン(Napoleon)との戦いに関する本が入っていた。

 タイムカプセルは、議会の改修作業をしていた作業員らが、像の台座の中に隠されているのを見つけた。

 金属製の箱の中には手紙や文書、本のほか、国王や街、国をたたえる詩が入っていた。

 市の美術史専門家は、タイムカプセルの存在は誰にも知られておらず、歴史学者らも非常に驚いたと話した。タイムカプセルは「台座の中に特別に作られた空間に収められていた」という。

 中に入っていた本は、1815年のワーテルローの戦い(Battle of Waterloo)などナポレオン戦争に関するもので、当時有名だった軍事史研究者が執筆している。3巻ありフランス語で書かれていた。

 ヤン・ファン・ザーネン(Jan van Zanen)市長は、新しい像が2028年に完成した際には、市としてタイムカプセルを残すことがすでに計画されていると明かした。

「100年後の人々のために何を入れるべきか、ハーグ市民に意見を募る予定」だという。

 ファン・ザーネン氏は、個人的には「現代についての説明と写真、改修工事についての説明、ユーロ硬貨」などが良いと考えていると語った。(c)AFP