【1月28日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は27日、国境管理強化に向けて超党派で議論されている法案について述べ、中南米からの不法移民の流入急増を阻止するため一時的にメキシコ国境を閉鎖する考えがあると明らかにした。これに対しドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は、大統領に返り咲いた暁には移民対策に軍を投入する考えを改めて示した。

 バイデン氏はサウスカロライナ州での演説で、「(法案は)制御可能な状況となるまで、国境を閉鎖する権限を大統領に与えるものだ」と説明。「仮にきょう法が成立すれば、私は直ちに閉鎖し、事態を治めるだろう」と語った。

 一方、トランプ氏はこの日、大統領選に向けた共和党予備選のキャンペーンのため訪れたラスベガスで、自身が再び大統領に就任すれば、移民流入に悲鳴を上げている南部テキサス州を「全面的に支援」すると強調。「必要とされるあらゆる軍および法執行面での資源を投入する」と述べた。

 大統領選はバイデン、トランプ両氏の間で再び争われる公算が大きくなっており、移民問題が最大の争点の一つとなっている。(c)AFP