【1月28日 AFP】フィギュアスケート全米選手権(2024 U.S. Figure Skating Championships)は27日、オハイオ州コロンバス(Columbus)でアイスダンス・フリーダンス(FD)が行われ、世界王者のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組が体調不良に苦しみながらも5回目の優勝を果たし、今季無敗を維持した。

 二人ともインフルエンザのような症状で棄権する寸前だったが、ウオーミングアップで確認した上で出場を決断し、「ピンク・フロイド(Pink Floyd)」の「狂気(Dark Side Of The Moon)」に乗せたスムーズな演技を披露。体調の問題か、めずらしくいくつかミスもあったが、肉体的に負担の大きいリフトは着実に決め、FDトップのクリスティーナ・カレイラ(Christina Carreira)/アンソニー・ポノマレンコ(Anthony Ponomarenko)組の126.85点に次ぐ123.75点をマークした。

 リズムダンス(RD)で過去最高点を記録し、9点近いリードを持っていたため、チョーク/ベイツ組が合計215.92点で優勝。カレイラ/ポノマレンコ組が210.04点で2位となり、エミリー・ブラッティ(Emily Bratti)/イアン・サマービル(Ian Somerville)組が196.94点で3位に入った。

 ペアではショートプログラム(SP)首位のエミリー・チャン(Emily Chan)/スペンサー・アキラ・ハウ(Spencer Akira Howe)組が棄権。ハウが肩の関節唇断裂手術から復帰途上のため、棄権を決めた。

 その中で、ペア結成2年目で昨年3位のエリー・カム(Elli Kam)/ダニー・オシェイ(Danny O'Shea)組が合計187.76点とし、結成1シーズン目のアリサ・エフィモワ(Alisa Efimova)/ミーシャ・ミトロファノフ(Misha Mitrofanov)組に0.85点差で競り勝った。

 バレンティナ・プラザス(Valentina Plazas)/マクシミリアーノ・フェルナンデス(Maximiliano Fernandez)組が181.03点で3位に入った。(c)AFP