【1月28日 AFP】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員がイスラム組織ハマス(Hamas)によるイスラエル奇襲に関与していた疑いが浮上したのを受け、同国のイスラエル・カッツ(Israel Katz)外相は27日、パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)での戦闘終結後、UNRWAの関与を認めない考えを示した。

 UNRWAはパレスチナ住民に対し教育や医療などのサービスを提供している。カッツ氏は「戦後」にUNRWAが「関与することはないだろう」と語った。

 一方、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は同日のテレビ演説で、「ハマスのテロリストを殲滅(せんめつ)しなければ次の(イスラエル人)虐殺が起きるのは時間の問題だ」と述べ、ガザでの掃討作戦を継続する考えを改めて示した。

 イスラエル軍はこの日、ガザ南部ハンユニス(Khan Yunis)で多数の戦闘員を殺害した他、ハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル(Yahya Sinwar)氏の関係者の住宅や武器庫を攻撃したと明らかにした。

 ガザ地区の住民は戦闘から逃れようと最南部ラファ(Rafah)に押し寄せており、中には下水があふれる路上でのテント生活を余儀なくされている人々もいる。

 ハマス当局は、ハンユニスでは避難民キャンプや市内最大のナセル病院(Nasser Hospital)が戦車による攻撃を受けたと主張している。(c)AFP