【1月27日 AFP】フィギュアスケート全米選手権(2024 U.S. Figure Skating Championships)は26日、オハイオ州コロンバス(Columbus)で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、前回王者イリア・マリニン(Ilia Malinin)が108.57点で首位発進した。

「4回転の神」の異名を持つ19歳のマリニンは、2本の4回転ジャンプに加えてトリプルアクセルを組み込んだプログラムで、89.72点で2位のマキシム・ナウモフ(Maxim Naumov)、89.02点で3位のジェイソン・ブラウン(Jason Brown)に大差をつけた。

 先月優勝を飾った23-24フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルでは、SPで4回転アクセル、フリースケーティング(FS)で4回転ループを跳び、試合で6種の4回転ジャンプを成功させた史上初の選手となったマリニンは、28日に行われるFSで連覇を目指す。

 この日は4回転アクセルを選ばなかったものの、冒頭に4回転トーループを跳んで、さらに4回転ルッツと3回転トーループのコンビネーションを披露すると、最後はトリプルアクセルで演技を締めた。

 3月にカナダ・モントリオールで行われる世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2024)の本命候補であることを示すべく連覇を狙うマリニンは、FSで4回転アクセルを組み込むかをまだ決断していないが、大差を考えればそれも必要ないだろう。

「今週が全体的にどうだったかを考えると、(4回転アクセルについて)検討する必要があると思う。フリーまでに様子を見ることになる」 (c)AFP