【1月27日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)を率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督(56)が26日、「エネルギーが尽きた」として今季限りでの退任を表明し、サッカー界に激震をもたらした。

 2015年に就任して以降、リバプールを欧州サッカーの強豪の一つに復活させたクロップ監督は、決断の理由について「リソースは無限ではない」と悟ったためと説明した。今年5月から少なくとも1年間の長期休暇を取る予定で、ファンに対してはイングランドの他のクラブを指揮するつもりはないと約束した。

 リバプールの公式ウェブサイトのインタビューでは、「この瞬間、初めてこのことを耳にした多くの人々が衝撃を受けているのは理解できる」とコメント。続けて「このクラブの全てを本当に愛している。この街、サポーター、チーム、スタッフ、全部が大好きだ。しかし、それでもこの決断を下すのは、自分に必要なことだと確信している証しだ」とし、「これが自分だ。何というか、エネルギーが尽きたということだ」と述べた。

 クロップ監督は2019-20シーズンにリバプールを30年ぶりのリーグ優勝に導いたほか、2018-19シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)制覇を含め、ここまで計7個のタイトルをもたらした。

 この先の数か月でも、さらなる栄冠を加える可能性がある。

 リバプールは現在5ポイント差のリーグ首位に立っており、来月にはチェルシー(Chelsea)とのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2023-24)決勝が控えているほか、FAカップ(FA Cup 2023-24)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)でも勝ち残っている。(c)AFP/Kieran CANNING