【1月26日 AFP】カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は25日、同国で今週発生し、数十人が負傷した地震への備えが不十分だったとして当局者を叱責した。

 カザフスタンは地震が多く、特に最大都市アルマトイ(Almaty)は複数の活断層の上に位置しており被災リスクが高い。

 22日夜に発生した地震では、当局によれば、アルマトイで67人が負傷した。中国北西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)では3人が死亡したと報じられている。

 トカエフ氏は政府の会合で、「率直に言って、関係当局はアルマトイの緊急事態において、即応体制の準備が不十分だった」「国民はどうすればいいか分からず混乱していた」と述べた。また、会議は「(当局者を)非難するためではなく、具体的な決定を下すため」のものだと強調した。

 トカエフ氏は閣僚や州知事に対し、国民に防災・地震対策用品を準備させるとともに、防災意識を高めるよう指示した。

 アルマトイの建物の多くは1950年代以前か旧ソ連崩壊後に建てられたもので、耐震強度不足が懸念されている。(c)AFP