【1月26日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は25日、女子シングルス準決勝が行われ、連覇を目指す大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は7-6(7-2)、6-4で第4シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)にストレート勝ちを収め、自身2度目の四大大会(グランドスラム)制覇が懸かる決勝に進出した。

 屋根が閉められたロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での一戦で、サバレンカは昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2023)決勝でガウフに敗れたリベンジを果たした。

 ベラルーシ出身のサバレンカは「自分自身に集中することができた」と振り返り、「相手の良い動きに備え、全てのボールを打ち返した。とにかく、何事にも備えていたことがカギとなったし、ここにいる皆さんに助けられた」とコメントした。

 全豪オープンの女子シングルスで2年連続の決勝進出を果たすのは、2017年大会のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)以来。また、メルボルンパーク(Melbourne Park、全豪オープン)で連覇を果たせば、同胞のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)が2013年大会で成し遂げて以来の快挙となる。

 もう一つの準決勝では、第12シードの鄭欽文(Zheng Qinwen、中国)が6-4、6-4で予選勝者のダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)を一蹴し、自身初のグランドスラム決勝進出を果たすとともに、中国勢では2014大会女王の李娜(Li Na)以来の全豪ファイナリストとなった。

 グランドスラムでのこれまでの最高成績は昨年の全米オープンでの8強で、このときはサバレンカにあっさり敗戦。これまで両者が対戦したのは、この試合だけとなっている。

 前週には憧れの存在でもある李とうれしい初対面を果たした鄭は、「きょうの最高のパフォーマンスと決勝にたどり着けたことに、すごく興奮している」と話すと、「相手は信じられないようなテニスをプレーした。今の気持ちを説明するのは難しい」と続けた。

 21歳の鄭は昨季、パレルモ・レディース・オープン(Palermo Ladies Open 2023)でツアー初優勝を飾ると、鄭州オープン(2023 Zhengzhou Open)で同2勝目を記録。アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)でも金メダルを獲得するなど躍進を果たした。

 27日に行われる決勝ではサバレンカが本命候補になるとみられるが、時にはともにトレーニングを行うハードヒッター同士の対決は激戦が予想される。(c)AFP/Martin PARRY