【1月25日 AFP】英ロンドンのサマセットハウス(Somerset House)で25日、「かわいい」の魔力に焦点を当てた企画展「キュート(Cute)」が開幕した。

 同展はアート作品にとどまらず、ミュージックビデオ、ビデオゲーム、ソーシャルメディアのミーム、ぬいぐるみ、日本の漫画やキャラクターグッズなどを織り交ぜて展示し、インターネットの普及とともに世界を席巻した「かわいい」文化を検証する。

 キュレーターのクレア・カテラル(Claire Catterall)氏は、「かわいいという概念は幅広く、定義するのは極めて難しい。いろいろな意味で、それこそがかわいいの力なのだ」と語った。

 会場内には、アート作品に混ざって「たまごっち(Tamagotchi)」や「シルバニア・ファミリー(Sylvanian Family)」の人形などの商品も展示されており、「かわいい」がもうかるビジネスであることを来場者に改めて気付かせる。カテラル氏は「『かわいい』と資本主義は密接に絡みあっている」と指摘し、同時に資本主義を最も乱すことができるのも「かわいい」なのだと付け加えた。

 同展のメインパートナーには、サンリオ(Sanrio)が名を連ねている。(c)AFP/Clara LALANNE