【1月25日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部の主要都市ハンユニス(Khan Yunis)で24日、国連(UN)の避難施設が戦車による砲撃を受け、9人が死亡した。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)ガザ事務所のトーマス・ホワイト(Thomas White)所長が明らかにした。

 ホワイト氏は「800人が避難していた建物に戦車の砲弾2発が直撃し、これまでに9人が死亡、75人が負傷したと報告されている」とX(旧ツイッター)に投稿した。

 UNRWAのフィリップ・ラザリニ(Philippe Lazzarini)事務局長もXへの投稿で、「またしても戦争の基本的なルールが露骨に無視された」と非難。確認が進むにつれ、死者の数はさらに増えるだろうと述べた。

 ラザリニ氏は、この建物は国連の施設であることが明示され、位置を示す座標もイスラエル当局と共有されていたと述べたが、砲撃の主体には言及しなかった。

 この施設にいた避難民の数については、国連当局者によってまちまちだが、ラザリニ氏は3万人だと述べた。

 一方、イスラエル軍はAFPの取材に対し、「今回の出来事がイスラエル国防軍による空爆や砲撃の結果だとする可能性は除外した」と回答。

「周辺部隊の作戦の徹底的な見直しが進められている」とし、今回の国連施設への攻撃は「ハマスによるもの」である可能性を調査していると述べた。(c)AFP