【1月24日 AFP】デンマークでこのほど、約2000年前のルーン文字が書かれた小型ナイフが見つかり、同国最古の文字であることが確認された。オーデンセ博物館(Museum Odense)が23日、発表した。

 ルーン文字は確認されている限り、スカンジナビアで最も古くから使われていたアルファベット(表音文字)。1~2世紀から使われ、10世紀のキリスト教化に伴い、ラテン文字に取って代わられた。

 考古学者のヤコブ・ボンデ(Jakob Bonde)氏はAFPに「ナイフ自体は珍しい物ではないが、刃にはルーン文字が五つ書かれている。文字自体も珍しい発見だが、書かれた年代はデンマーク最古だった」と話した。

 ナイフは鉄製で紀元150年頃の物。デンマーク中部オーデンセの東にある小規模な墓地から見つかった。

 ナイフに刻まれた5文字は「hirila」という単語で、当時使われていたノルド祖語で「小型ナイフ」を意味する。

 ボンデ氏によると、スカンジナビアで文字が使われ始めた頃は「主に物の名前で、短い言葉のみ」が書かれていたという。(c)AFP