【1月24日 AFP】第2次世界大戦(World War II)終結から80年近くたったいま、ナチス・ドイツ(Nazi)によるホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)の生存者は90か国以上で約24万5000人に上るとする調査結果が23日、発表された。

 ホロコースト生存者への補償確保を目的とする団体「対独ユダヤ物的損害請求会議(Claims Conference)」によると、生存者のうち11万9300人がイスラエル、3万8400人が米国、2万1900人がフランス、1万4200人がドイツに在住している。

 調査報告書は、「生存者のほぼ全員はナチスの迫害を受けた当時は子どもで、収容所、ゲットー(ユダヤ人隔離居住区)、逃亡・潜伏生活を体験してきた人々」だと指摘。

 ギデオン・テイラー(Gideon Taylor)代表は、生存者の年齢の中央値は86歳で、「介護や支援を受ける必要性が増加している」とする一方で、「生存者の数が減少してきている現状にこれまで以上に関心を高めなくてはならない」との考えを示した。(c)AFP