【1月24日 AFP】フランス南西部アリエージュ(Ariege)県の幹線道路で23日未明、燃料費高騰などに抗議する農家が積み上げたバリケードに乗用車が突っ込み、その脇にいた女性(35)と娘(14)が死亡した。女性の夫(40)も重傷を負った。

 地元の検事によると、道路には刈り取られた麦の束の塊が積み上げられていた。そこに乗用車が突っ込み、3人をはねた。

 警察によれば、乗用車はスピードを出していた。アルコール・薬物検査で陽性反応は出ていない。地元の検事は、乗用車にはアルメニア人3人が乗っていたとし、初期捜査では意図的に衝突したとは認められないとしている。3人は過失致死容疑で身柄を拘束された。

 死亡した女性は、全国規模の農家の抗議行動を主導している、農業経営者組合の全国連合「FNSEA」のメンバーだった。フランスの農家は食料品価格が低く抑えられていることや燃料価格高騰などへの不満を強めており、FNSEAも少なくとも今週いっぱい、抗議行動を続けると表明していた。(c)AFP