【1月24日 AFP】サッカーアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)に出場している日本代表の森保一(Hajime Moriyasu)監督は23日、1-2で敗れたイラク戦後にソーシャルメディアで人種差別的な発言を受けたGK鈴木彩艶(Zion Suzuki)について、「チームで全力でサポート」すると述べた。

 森保監督は、24日に行われるインドネシア戦へ向けた会見で「(差別は)あってはいけないこと」だとした上で、「フットボールという一つの競技で国と国、人と人がつながる。フットボールという共通言語でみんながつながれるということを活動、試合を通して伝えていきたい」とコメント。

「日本の大切な選手である鈴木彩艶に人権侵害の言葉、差別的な言葉を向けた人には断固として抗議したい」とし、「彩艶については、ストレスや傷ついている部分があればチームで全力でサポートして、彼が少しでも穏やかに生活して、思い切ってサッカーに集中できる環境をつくってあげたい」と続けた。

 ガーナ系米国人の父と日本人の母を持つ鈴木は22日、自身のパフォーマンスに対する批判の声は受け入れるとした一方で、「差別的な発言は控えていただきたいと思う」と訴え、「そこに負けるつもりはない。結果で見返してやろうかなという気持ち」と語っていた。

 鈴木のインスタグラムアカウントのコメント欄は、23日になっても無効になっている。(c)AFP