【1月23日 CGTN Japanese】近年、韓国で美容整形手術を受ける中国人が増える一方で、医療事故が発生し、場合によっては死に至る悲劇も時おり起きています。韓国警察は先ごろ、20代の中国人女性が韓国のソウル市江南区にある整形外科クリニックで脂肪除去(脂肪吸引)手術を受けたところ、傷口が感染し、1月10日に死亡したことを明らかにしました。遺族はこの整形外科クリニックを、業務上過失致死の疑いがあるとして、韓国警察に告訴しました。韓国警察当局は調査を進めています。

 このような悲劇は個別の事例ではありません。2023年1月には20代の中国人女性が同じ江南区の整形外科クリニックで手術を受けたところ、心停止状態になって死亡し、2020年には中国香港の女性が韓国での整形外科手術の際、麻酔の副作用で死亡しました。また、2016年には中国北部の天津の29歳女性がソウル市内の整形外科クリニックで手術を受けたところ、脳損傷が発生して植物状態になる事故が起こりました。韓国の裁判所は同件について、病院側に過失があったとの判断を示し、70%分の責任を負うべきとして、本人と家族に10億8000万韓国ウォンを賠償するよう言い渡しました。

 在韓国中国大使館は19日、韓国で美容整形手術を受ける中国国民に医療機関と仲介機関を見極めることなどの注意事項を発表しました。また、大韓美容形成外科学会(KSAPS)、韓国医療紛争調停仲裁院、世界各地で中国外交部による領事保護を求めるための問い合わせ先を開示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News