【1月22日 AFP】イスラエル軍に所属するマロムさん(21)は、ここ2週間ほど駐屯しているパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)内で最初に戦闘任務に就いた女性兵士の一人だ。

 今回のガザ紛争は、イスラエル軍内の女性兵士に対する態度を変化させた。女性兵士たちは軍規に従い、苗字を伏せてAFPの取材に応じた。

「ガザは全女性(兵士)にとって初の(戦闘)経験だった」とマロムさん。「私たちは変化を目の当たりにしている。若い女性の戦闘参加が受け入れられたと実感している」

 10月7日にイスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエルを奇襲する何か月も前から、ガザとの境界の監視所に配備された女性兵士たちが警告していたにもかかわらず、軍の上層部が無視していたとする報道があり、これを受けて怒りの声が広がっていた。

 別の女性兵士エリオラさん(20)は、「とんでもないミスで、どうしてそうなったのか分からない」と語った。

 だが、紛争開始から3か月以上が経ち、状況は大きく変わった。大隊長を担うシャナさん(23)は今回の紛争で、女性戦闘員も大きな役割を担えることが分かったと胸を張る。

「ヘルメットからポニーテールが出ていると、最初は(男性兵士から)少し奇妙な目で見られるが、結局大事なのは、私たちは戦う準備ができており、そのために訓練を積んできているということだ」