【1月20日 AFP】男子テニス、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、生意気な新人として競技シーンに登場した際にロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)から不愉快に思われていただろうと告白した一方で、それは世界最高のプレーヤーになるべく、闘志を燃やしていたためにすぎないと主張した。

 ジョコビッチはすでに男子シングルスで最高の成績を収めており、現在開催中の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)を制すれば、史上最多記録を更新する通算25回目の四大大会(グランドスラム)制覇となる。

 いわゆる「ビッグ3」と呼ばれるメンバーのグランドスラム優勝回数では、現在負傷離脱中のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を2勝、引退したフェデラーを4勝上回っている。

 今大会は2回戦まで浮き沈みのあるパフォーマンスになっていた中、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で19日に行われたトマス・マルティン・エチェベリー(Tomas Martin Etcheverry、アルゼンチン)との3回戦はベストに近い状態で危なげなくプレーし、全豪オープンでの通算100試合目を勝利で飾った。

 試合後には、テニス界に君臨する強豪選手たちに挑もうとしていたキャリア初期の時代を振り返り、「駆け出しの頃の自分の振る舞いは、フェデラーも気に入らなかったに違いない」と話し、「彼にはあまり受け入れられなかったと思う。他の選手たちは分からないけどね」と続けた。

 さらに「自分は世界最高の選手になりたいと恐れずに話していたから、一部のトップ選手たちにとっては好ましいタイプではなかったはずだ」とし、「自分は自信家で、それを裏付ける試合ができている気になっていた」と明かした。

 しかし、決して敬意を欠いていたつもりはなく、「何が起きようと、リスペクトを示すことが必要だと教えられてきた」とし、「激闘が繰り広げられているコート上では、あらゆることが起きるものだ。今となっては本当に大昔の話で、自分がプロツアーにデビューしてから20年が経過している。誰に好かれていたか、好かれていなかったかなんて話すのはかなり難しい」と語った。

 ジョコビッチは4回戦で、第20シードのアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)と対戦する。(c)AFP