【1月20日 AFP】ドイツの伝説的サッカー選手で、8日に78歳で死去したフランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏の追悼式が19日、同国ブンデスリーガ1部の古巣バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で執り行われた。

「カイザー(Kaiser、皇帝)」の愛称で呼ばれたベッケンバウアー氏は、この7日前に営まれた密葬で独ミュンヘン(Munich)の墓地に埋葬された。この日の追悼式には、青空の下で約2万人のファンやサポーターが集結して哀悼の意を示し、欧州サッカー界の重鎮や独政界からオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相とフランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)大統領らも参列した。

 また、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長、ドイツサッカー連盟(DFB)のベルント・ノイエンドルフ(Bernd Neuendorf)会長の姿もあったほか、W杯(World Cup)優勝メンバーであるパウル・ブライトナー(Paul Breitner)氏やローター・マテウス(Lothar Matthaeus)氏、バスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)氏がピッチ上で追悼した。

 現役時代にベッケンバウアー氏とともにプレーし、バイエルンでも一緒に働いたウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)名誉会長も、「偉大な友」への弔辞で「親愛なるフランツ、君は12日前になくなった。正直なところ、心から寂しい」と述べた。

「安らかに眠れ、残念ながらこの数年間は、君にふさわしい安らぎを味わえなかっただろうから」

「アリアンツ・アレーナ、この世界で最も美しいスタジアムは、フランツなしでは決して建てられなかっただろう」 (c)AFP