【1月19日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は18日、女子シングルス2回戦が行われ、ノーシードのアナ・ブリンコワ(Anna Blinkova)が6-4、4-6、7-6(22-20)で大会第3シードのエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)を撃破し、メルボルン(全豪オープン)で自身初の3回戦進出を果たした。

 ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われたこの一戦は、最初の2セットが完全に忘れ去られたかのように最終セットのタイブレークは計42ポイントを打ち合う展開となり、試合時間2時間46分に及ぶ大激闘となった。

 世界57位のブリンコワは相手のマッチポイント6本をしのぎ、自身10本目のマッチポイントをものにして勝利。タイブレークの所要時間は1時間半にも及び、両者合計38ポイントを記録した2007年の全豪オープンと昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)を上回って四大大会(グランドスラム)のシングルス最長記録となった。

 ロシア出身のブリンコワは試合後、「言葉が見つからない。超タフな戦いだった」と振り返り、「とにかく毎ポイントに集中しようと心掛けた」とコメント。さらに「この日、特にこのコートの観客のことは生涯忘れられない。絶対に。これまでの人生で最高の日」と喜んだ。全豪で自身初となる3回戦では、第26シードのジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)に挑む。

 一方、元ウィンブルドン女王で昨年大会準優勝のルバキナは、前哨戦のブリスベン国際(Brisbane International 2024)を制した勢いに乗り、今大会でも優勝候補の一人と目されていたが、思わぬ早期敗退となった。
 
 この日先に行われた試合では、第5シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)も、22歳のクララ・ビュレル(Clara Burel、フランス)に4-6、2-6でなすすべもなく敗れ、上位シードではいち早く大会を後にした。

 ビュレルは次戦、オシアン・ドダン(Oceane Dodin)とのフランス勢対決に臨む。ドダンはイタリアのマルティナ・トレヴィザン(Martina Trevisan)を6-4、6-4で下し、3回戦に駒を進めた。(c)AFP