【1月18日 AFP】英イングランド北部スケグネス(Skegness)で今月、男性(60)とその息子(2)が自宅で死んでいるのが発見された。男性が自然死したため、男児が飢え死にしたとみられる。

 2人の遺体が発見されたのは9日。父親のケネス・バタースビーさんは、昨年12月29日前後に死亡したとみられる。息子のブロンソンちゃんはケネスさんの横で見つかった。

 ブロンソンちゃんの母親サラさんは英紙サンに、ブロンソンちゃんの死因は飢え死にだとし、社会福祉システムを非難した。

 リンカーンシャー(Lincolnshire)州の児童福祉部門トップ、ヘザー・サンディー氏によると、職員が今月2日に予定されていた面会のために2人の住む借家を訪れたが、応答がなかった。

 職員は「(ブロンソンちゃんが)いそうな他の住所に問い合わせた」後、警察に相談したという。

 さらに、4日に抜き打ちで訪問した際も応答はなく、再度警察に相談した。

 警察が対応しなかったため、この職員は家主と交渉し、9日に家に立ち入り、2人の遺体の発見に至った。

 サンディー氏はBBCに、ケネスさんの死亡時、家にはブロンソンちゃんしかいなかったと話した。

「このため、ブロンソンちゃんの世話をする人が誰もおらず、残念ながらその結果、ブロンソンちゃんも死に至った」と述べた。

 BBCは、警察は病理学者の報告書を待って捜査を開始する意向だと伝えている。

 リンカンシャー警察は、2人の死に事件性はないとしている。

 一方、警察を含む関係機関の対応が適切であったかどうかについて、独立機関による調査が行われると述べた。(c)AFP