【1月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は17日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6‐3、4‐6、7‐6(7‐4)、6‐3でアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)を退け、3回戦進出を決めた。試合中には観客との口論もあったが、それが勝利に寄与したかもしれないと語った。

 世界ランク1位のジョコビッチは、おなじみの精神力の強さを発揮して奮闘するポピリンに対峙(たいじ)し、3時間超の試合を制したが、4時間越えとなった18歳のディノ・プリズミッチ(Dino Prizmic、クロアチア)との1回戦に続いて、過酷な試合になった。

 第4セット序盤には、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)の観客との激しいやり取りに巻き込まれたジョコビッチは試合後、「コート上ではたくさんのこと言われた。試合中はそのほとんどを我慢した」と話した。

「ある時点でうんざりして、降りてきて面と向かってそれを言いたいかと彼(観客)に尋ねた。残念ながら彼には立ち向かう勇気はなかった」

 その言い争いで火が付いたかと問われたジョコビッチは、「もしかしたらそれが必要だったかもしれない。分からない。そういう状況にはなりたくないから。感情的には落ち着いていたと思う。もしかしたら、コート上で全力を尽くすために必要な激しさを見つけ始めるのに、必要だったかもしれない」と続けた。

 口論の後に集中し直したジョコビッチは、第6ゲームにラブゲームでブレークを奪い、これで勝利を決めた。

 通算11度目の全豪制覇と、女子のマーガレット・コート(Margaret Court)と並んでいる四大大会(グランドスラム)最多優勝記録の更新を目指すジョコビッチは、3回戦でトマス・マルティン・エチェベリー(Tomas Martin Etcheverry、アルゼンチン)と対戦する。(c)AFP/John WEAVER