【1月17日 AFP】男性2人に暴行を加えた罪に問われていたラグビーフランス代表のLOバスティアン・シャリュロー(Bastien Chalureau)の控訴審判決で、仏トゥールーズ(Toulouse)の裁判所は16日、執行猶予付き禁錮6月を言い渡した。その一方で裁判所は、事件時にシャリュローにあったとされた人種差別的な動機については認定しなかった。

 シャリュローは2020年1月にトゥールーズ市内で他のラグビー選手2人に暴行を加えたとして、一審で執行猶予付き禁錮6月を言い渡されたが控訴。昨年11月の控訴審では、検察が一審判決より重い執行猶予付き禁錮8月を求刑していたが、裁判所は一審判決を支持した。

 事件時に人種差別的な言葉を発したとされていたシャリュローは、暴行の事実は認めていた一方で、差別的な言葉を使ったことは否定していた。一審判決では「人種や民族を理由とした暴行をはたらいた」として執行猶予付き禁錮6月が言い渡されていたが、控訴審では人種差別的な動機があったとされる点については取り消された。

 シャリュローは昨年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)にも出場したが、代表入りをめぐっては大会開幕前に物議を醸した。(c)AFP