【1月16日 AFP】トルコは15日、イスタンブールにある歴史的建造物アヤソフィア(Hagia Sophia)で、外国人観光客から1人25ユーロ(約4000円)の入場料の徴収を開始した。

 国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)にも登録されているアヤソフィアの正面玄関はトルコ人専用となり、外国人用には建物側面に新たに入り口が設置された。前日までは無料だった。

 アヤソフィアは、ビザンツ(Byzantine)帝国時代の6世紀に大聖堂として建造された。世界最大の大聖堂だったが、1453年のオスマン(Ottoman)帝国による征服を機にモスク(イスラム礼拝所)となった。その後、トルコによる世俗主義の一環として、博物館として公開されるようになった。

 しかし、保守派のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が2020年に再びモスクに変更。イスラム教徒の支持者が歓迎する一方、世俗主義者は遺憾の意を示した。西側諸国やロシア、キリスト教指導者からの反発も招いた。(c)AFP