【1月16日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は15日、英ロンドンで年間表彰を行い、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が2023年の男子最優秀選手に選出された。女子最優秀選手にはスペイン代表のアイタナ・ボンマティ(Aitana Bonmati)が選ばれた。

 メッシの受賞は3度目だが、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)を抑えての選出は物議を醸している。

 同賞の対象期間は、メッシを擁するアルゼンチン代表が優勝したW杯カタール大会(2022 World Cup)後の2022年12月から2023年8月まで。そのため、シティ加入1シーズン目の昨季に公式戦通算52ゴールを記録し、クラブのプレミアリーグ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-23)、FAカップ(FA Cup 2022-23)の3冠達成に貢献したハーランドが本命視されていた。

 各国代表のキャプテンと監督、記者とファンによる投票で、メッシとハーランドは同ポイントだったが、1位票の数でメッシが上回った。メッシのPSG時代のチームメートであるフランス代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が3位だった。

 女子部門は、スペイン代表の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)制覇とFCバルセロナ(FC Barcelona)の女子欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2022-23)優勝に貢献したボンマティが受賞を果たした。

 25歳のボンマティは、すでにフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選出する世界最優秀選手賞「バロンドール(Ballon d'Or)」をはじめ、W杯の大会最優秀選手に与えられるゴールデンボール(Golden Ball)や欧州最優秀選手賞(UEFA Player of the Year Award)も獲得。FIFAの最優秀選手選出も確実視されていた中で、個人賞を総なめにした。

 男子の最優秀監督にはシティをチャンピオンズリーグ初優勝に導いたジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が選ばれた。(c)AFP