【1月16日 AFP】仏パリにあるルーブル美術館(Louvre Museum)の入場料が15日、約3割値上げされ、17ユーロ(約2700円)から22ユーロ(約3500円)に変更された。

 世界から観光客が集まるルーブル美術館の入場料値上げは7年ぶり。収蔵作品には、レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の名画「モナリザ(Mona Lisa)」もある。

 値上げによる影響はあまり見られず、15日朝には気温が冷え込む中でも、施設の外には列ができていた。

 オーストラリアから母親と一緒に訪れていた女性(59)は、飛行機代に5000ドル(約73万円)を払っており、入場料が5ユーロ値上げされても旅行の計画を変更する気はないと話した。

 一方、イタリアから来たという女性(70)は「文化施設への入場料としては少し高すぎる」と納得できない様子だった。この女性は普段、劇場で働いているという。

 値上げについてルーブル美術館は、エネルギー価格の上昇を挙げており、2021~22年には88%増となったとしている。また、開館時間の延長も予定しているという。

 24年のパリ五輪開催を前に、市内では値上げが相次いでいる。特に地下鉄料金の値上げ幅が大きく、五輪開催期間に当たる7、8月には2倍となる予定だ。(c)AFP