【1月15日 AFP】中国の検察当局は15日、政府系金融複合企業・中国光大集団(エバーブライト・グループ、China Everbright Group)の唐双寧(Tang Shuangning)元会長(69)が汚職と贈収賄の疑いで逮捕されたと発表した。

 中国共産党の反汚職機関は今月、唐元会長が禁止されている政治書を国内へ持ち込んだ他、「著名芸術家の書画」などを賄賂として受け取ったとして、共産党から追放すると発表していた。

 大規模な反汚職政策を推し進めている習近平(Xi Jinping)国家主席は今月、同機関への演説で「金融、国有企業、エネルギー、医療、インフラ業界」の腐敗撲滅を強化するよう命じている。

 昨年11月には国有・中信銀行(China Citic Bank)の孫徳順(Sun Deshun)元頭取が、1億3000万ドル(約190億円)以上の賄賂を受け取ったとして事実上の終身刑を言い渡されるなど、金融業界元幹部らの摘発が相次いでいる。

 光大集団では、唐元会長の後任、李暁鵬(Li Xiaopeng)前会長も昨年10月に収賄の容疑で逮捕されている。(c)AFP