【1月28日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は28日、男子シングルス決勝が行われ、大会第4シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が3-6、3-6、6-4、6-4、6-3で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を下し、初の四大大会(グランドスラム)優勝を果たした。

 これが自身初のグランドスラム決勝となったシナーは、メドベージェフの攻撃の前になすすべなく最初の2セットを落としたが、そこから巻き返して3時間44分の激闘の末に栄冠に輝いた。マッチポイントを決めるとロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)のコートに倒れ込み、勝利の瞬間に浸った。

 イタリア人男子のグランドスラム優勝は1976年のアドリアーノ・パナッタ(Adriano Panatta)以来で、22歳での全豪オープン制覇はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が制した2008年以降では最年少となった。

 シナーは試合後、「最高の気分」と喜び、「素晴らしい試合だった。最高のチャンスをしっかりとものにすることができた」とコメント。「幸せだ。ロッカールームでチームのみんなと抱き合ったときが最高の瞬間だったと思う。彼らが特別な気持ちにさせてくれたし、裏にある全てのプロセスを知っている存在でもある。本当に最高の瞬間」と語った。

 試合については、最初の2セットはメドベージェフからの猛攻を受ける中で「チャンスはゼロだった」と振り返りつつ、「小さなチャンスをみつけ、第3セットで何とかブレークできた。それが全てだった」と話した。

 一方のメドベージェフは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れた2022年大会の決勝に続き、またしても2セットアップからの逆転負けで準優勝に終わる悔しい結果となった。(c)AFP/John WEAVER