【1月14日 CNS】このほど、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)出入国国境警備検査本部崇左(Chongzuo)国境管理支隊は地方の公安機関の関連部門と密接に協力し、大規模な国際密航組織を成功裏に摘発した。

 この事件への取り組みは11か月間にわたり、15回の捜査網作戦を展開し、国境の管理を妨害する犯罪事件26件を解決し、組織者43人を逮捕し、犯罪組織六つ、中継アジト4か所を摘発し、行政事件13件を処理し、密航を試みる中国国民24人と「三非(不法入国、不法居留、不法就労)」外国籍の者39人を逮捕し、関連車両25台を押収した。行政罰金は29万6000元(約599万円)に上った。

 2022年10月30日、崇左国境管理支隊龍州(Longzhou)国境管理大隊による周到な情報分析により、国外の「蛇頭」の阿儂(Anong)と中国国境の「蛇頭」の淩何某(Ling)が共謀し、国境を越えて密航者を組織していることが発覚した。こうした努力により、この国際犯罪組織が浮上した。

 2022年12月29日、捜査本部は情報を得て、淩何某が再び国外の「蛇頭」の委託を受け、中国籍の者を広西龍州県彬橋郷の国境から密航させる計画を企てていることがわかった。捜査本部は、この犯罪組織に対する捜査取り締まりを決定し、崇左市龍州県と江州区(Jiangzhou)で密航を試みた中国人8人、そして、組織者の淩何某と3人の運送ドライバーを逮捕した。 

 この犯罪組織の支部の摘発後も、龍州県の国境での密航活動は依然として活発で、国外の「蛇頭」は引き続き他の国内の「蛇頭」に連絡を取り、密航ほう助の活動を企てており、前期の事件の手がかりと関連があるという。

 2023年1月から2月にかけて、捜査本部は龍州県で何度も集中的に捜査網作戦を展開し、17人の組織者を逮捕し、「三非」外国籍の者1組4人、中国籍の者2組4人の密航を見つけることができた。

 この捜査網の作戦により、この密航組織の大部分の支部は断たれ、広西龍州県の国境での密航は減少した。2023年5月半ばから6月初めにかけて、捜査本部は龍州県の国境で組織メンバーの古某(Gu)など9人と「三非」外国籍の者7組33人を逮捕した。 

 9月11日、主要メンバーの庄某(Zhuang)は捜査本部の追跡の圧力に直面し、龍州国境管理大隊に自首し、その結果、この犯罪組織の国内ネットワークは一挙に絶たれた。

 これまでのところ、この一連の事件で逮捕された57人の犯罪容疑者のうち、28人が検察機関に起訴され、17人の検察庁への逮捕状が請求されたが、7人が保釈、3人が証拠不足で釈放、2人が主観的な意図がないため刑事強制措置の後に釈放された。また、この事件では、13人の密航者が行政処罰を受け、逮捕された37人の「三非」外国籍の者のうち、36人が法的に処罰された後に国外に強制送還され、1人が1年以内に2回違法入国したため刑事処罰を受けた。(c)CNS/JCM/AFPBB News