【1月12日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は11日、同国がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で「ジェノサイド(集団殺害)」を行っているとして国際司法裁判所(ICJ)に提訴した南アフリカを非難し、イスラエルはガザを実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)によるジェノサイドと戦っている側だと反論した。

 南アがイスラエルを集団殺害罪の防止および処罰に関する条約(ジェノサイド条約)に違反したとして提訴した訴訟の審理が始まったのを受け、ネタニヤフ氏は「イスラエルはジェノサイドと戦っているさなかに、ジェノサイドで訴えられている」と主張。

 さらに、第2次世界大戦(World War II)中のナチス・ドイツ(Nazi)による「ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)に言及し、「ホロコースト以来最悪のユダヤ人に対する犯罪を実行したテロ組織(ハマス)を、今度はホロコーストの名の下に擁護する者がいるのか? なんと厚かましいことか。世界はめちゃくちゃだ」と述べた。(c)AFP