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【01月11日 KOREA WAVE】韓国でメタバース(仮装空間)を通じた医療サービスの導入が始まっている。体や心に痛みがある人は病院に行くのも一苦労。非対面診療が可能なメタバースでそんな負担を少しでも軽減するのが狙いだ。

導入されつつあるのは患者や保護者がバーチャルリアリティー(仮想現実)機器を装着してメタバース空間に入ったり、医療機関のメタバースサイトに接続したりする方式だ。メタバースプラットフォーム開発運営会社は保健福祉省と協力し、児童や青少年の身体的・情緒的問題を扱うためにメタバース空間を活用している。

「メタキャンプ」は自社のメタバースプラットフォーム「ゼア(there)」を通じてソウル市城東区(ソンドング)の中学校新入生志願者100人の非対面心理相談サービスを支援した。

利用者はゼアで身体活動・食習慣・口腔健康・精神健康の4領域に分かれたオンライン動画講義を視聴。学習で得たポイントを積み立てて商品をもらえるイベントも実施した。

ネイバーもメタバースを活用した医療に参入している。代表的な事例が慶熙(キョンヒ)医療院だ。ここではメタバースを通じて健康相談サービスを提供。個別に健康状態を尋ねることができる。このほかメタバース内に病院サイトを連結したり、患者と保護者に休息・慰労空間を提供したりするサービスも実現した。

また、慶熙医療院では、妊婦が病院を訪問することなくメタバース空間で病室の構造やベッドの状況などを比較することもできる。

ただ、こうした医療サービスを本格化させるには、現行法で制限の多い非対面診療を一層緩和していく必要がある。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News