【1月11日 AFP】アジアで最も結婚したい独身男性の一人に挙げられてきた、ブルネイのアブドゥル・マティン王子(Prince Abdul Mateen、32)が11日、一般女性と結婚する。

 マティン王子と婚約者のヤン・ムリア・アニシャ・ロスナー(Yang Mulia Anisha Rosnah)さん(29)の結婚式は、首都バンダルスリブガワンにある金色のドームを備えたモスクで、イスラム式で執り行われる。

 マティン王子は、存命する世界の君主で在位期間が最も長く、世界一の富豪だったこともあるハサナル・ボルキア(Hassanal Bolkiah)国王の第10子。

 お相手のアニシャさんは、ボルキア国王の顧問の孫娘。報道によると、アニシャさんは自らのファッションブランドを持ち、観光会社を共同経営している。

 10日間にわたって祝賀行事が行われる予定で、14日には1788室を擁する宮殿での式典と行列に各国の王族や指導者が招待されている。

 マティン王子は王位継承順位こそ低いが、二枚目俳優のようなルックスでSNSに多くのフォロワーを持っており、ブルネイ王族でも特に注目を集めている。

 英国のサンドハースト王立陸軍士官学校(Royal Military Academy Sandhurst)を卒業し、空軍でヘリコプターのパイロットを務めていることから、陸軍で従軍経験のあるヘンリー英王子(Prince Harry)と比較されることも多く、以前は「ホットな王族」と呼ばれていた。

 近年は外交における役割も増しており、2022年のエリザベス英女王(Queen Elizabeth)の葬儀や、昨年5月のチャールズ英国王(King Charles)の戴冠式には、ボルキア国王と共に参列した。(c)AFP