【1月9日 AFP】イスラエル軍は8日、ガザ地区(Gaza Strip)ガザ市(Gaza City)の南に位置する中部ブレイジ(Bureij)で、イスラム組織ハマス(Hamas)が兵器製造のために使用していたとされる複数の工場やトンネル網を報道陣に公開した。

 ブレイジで行われた報道陣向けのツアーで公開されたのは、セメント工場などに見える複数の工業用施設。イスラエル兵は、これらの施設でロケット弾などが製造され、深く掘られた立て坑に保管されていたと話した。

 イスラエル軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官は、施設内部で記者団に対し、ロケット弾の発射装置とされる機器について説明。100キロ先の目標を狙うことも可能と述べた。イスラエル中部と南部の大半が射程距離内となる。

 イスラエル軍は「武力衝突開始後に見つかったものとしては最大の武器製造所」だったと発表している。一部の立て坑は深さ30メートルあり、またトンネルは地区内の戦闘員につながるネットワークを形成していたと述べた。(c)AFP/Menahem Kahana