【1月8日 AFP】第81回ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)が7日、発表され、『オッペンハイマー(Oppenheimer)』がドラマ部門の作品賞をはじめ、5部門を受賞した。

 原子爆弾の開発者の伝記映画『オッペンハイマー』と、バービー人形をテーマにミソジニー(女性蔑視)を鋭く風刺し、女性のエンパワーメントを描いた『バービー(Barbie)』は昨夏、北米で同日公開され、タイトルを組み合わせた「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という造語も誕生。両作の興行収入は計24億ドル(約3500億円)に上り、ゴールデン・グローブ賞では計17部門でノミネートされていた。

 監督賞は、『バービー』のグレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig)氏を抑えて『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)氏が受賞。さらに同作のキリアン・マーフィ(Cillian Murphy)がドラマ部門の男優賞、ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr)が助演男優賞に輝いた。

 コメディー&ミュージカル部門の作品賞には、『バービー』を制して『哀れなるものたち(Poor Things)』が選ばれた。同じく、同部門の女優賞は同作のエマ・ストーン(Emma Stone)が受賞した。

『バービー』は脚本賞にもノミネートされていたが、大方の予想を覆し、同賞にはフランス映画の『落下の解剖学(Anatomie D'une ChuteAnatomy of a Fall〉)』が輝いた。

『バービー』は9部門にノミネートされていたが、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の歌曲賞を含め、受賞は2部門にとどまった。

 宮崎駿(Hayao Miyazaki)監督の『君たちはどう生きるか(The Boy and the Heron)』は、アニメーション作品賞を受賞した。(c)AFP