【1月8日 AFP】上川陽子(Yoko Kamikawa)外相は7日、ウクライナの首都キーウを訪れ、同国支援を継続する決意を表明した。同国訪問は事前に対外公表されていなかった。

 上川氏は、防衛装備品の新たな供与計画を明らかにするとともに、2月に東京で開く「ウクライナ経済復興推進会議」について同国側と協議した。

 空襲警報が鳴り響く中、地下シェルターでドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相と共同記者会見に臨んだ上川氏は、「ウクライナの人々の大変厳しい環境を身をもって改めて感じている」と述べた上で、対無人航空機検知システムなどの供与に向け3700万ドル(約53億円)を拠出すると表明。さらに、ウクライナが厳しい冬を乗り越えるために発電機5基を提供するとした。

 クレバ氏は、会談では「北朝鮮からの脅威」についても協議したと明らかにした。能登半島地震を受け、日本への「連帯」を表明した。

 上川氏はその後、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と会談。ゼレンスキー氏は、安全保障・経済・人道面での日本の支援に謝意を表した。SNSに「日本はわが国にとって非常に重要で強力なパートナーだ」と投稿した。

 上川氏はゼレンスキー氏表敬に先立ち、多数の民間人がロシア軍に虐殺されたブチャ(Bucha)や、激しい戦闘が繰り広げられたイルピン(Irpin)を視察した。(c)AFP