(c)news1
(c)news1

【01月06日 KOREA WAVE】ソウル・江南(カンナム)のチョンセ(賃貸補償金)価格は、ある程度の中型マンションの売買価格より高い。江南で敷金を出して住んだとしたら、それは余裕のある層だと見るのが現実的だが、その多くはいわゆる不動産投資のために借金をしたり、ローンを組んだりして金を工面し、魂までかき集めるような「ヨンクル(魂集め)族」だ。

江南幻想とヨンクルの間にまつわる夫婦の事情が最近、YTNラジオ「チョ・インソプ弁護士の相談所」に紹介された。

子役モデル出身の妻の美貌に惚れ込んで、積極的に求愛した結果、結婚に成功したというA氏。「妻が結婚式は有名なホテル、新居は江南を希望し、『妻が妊娠した』と言って親を説得して支援を受けた」という。

問題は結婚後に起こった。

A氏は「恋愛した時、私が高いプレゼントをよく買ってあげたからか、妻は私が金持ちの息子で年俸も高いと思っていたようだ。実は私の年俸はそれほど高くなく、親もかろうじて息子に江南アパートのチョンセ金を貸せる程度で、決して資産家ではない」と話した。

ところが、この事実を知った妻は「結婚詐欺にあった」と、婚姻届を出すことを拒否した。生まれたばかりの赤ちゃんを連れて実家に行ってしまった。

数日後、妻が帰ってきた。赤ちゃんをベッドに寝かせて、自分は育てられないと言いながら後ろを振り返りもせずに出て行こうとした。A氏は腹が立って、妻を押し倒した。床に倒れた妻は警察にA氏を暴行罪で通報し、取り調べを受けたという。

A氏は「怒った私の親が妻に損害賠償請求をすると準備中だが、私が暴行罪で捜査を受けた点が不利に作用しないか心配だ」と悔しさを訴えた。

番組に出演していた弁護士は「A氏と妻は婚姻届を出さなかっただけで、結婚式を挙げて、子どもまで出産した事実婚関係だ」と指摘した。また「事実婚は法律婚と非常に類似しており、事実婚破綻に有責事由のある一方に対し、他の一方が慰謝料を請求することができる」と話した。

ただ、A氏側が損害賠償、すなわち慰謝料を請求して受け取ることができるかどうかは検討すべき点が多いと話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News