【1月5日 AFP】フランス映画のスター俳優アラン・ドロン(Alain Delon)さん(88)が、自身が衰えたことを直視できていない。息子のアントニー(Anthony Delon)さんが、4日発売の週刊誌で語った。健康状態をめぐって、家族の間に新たな亀裂も生じているという。

 ドロンさんの健康状態をめぐっては、家族が公開した昨年のクリスマスイブの夕食の画像に写っていた痩せ衰えた姿に心配する声が上がっていた。

 ドロンさんの息子の1人、アントニーさんは週刊誌パリ・マッチ(Paris Match)に、ドロンさんは「衰えた」状態で、「そのような自分自身にもはや耐えられない」と話した。

 ドロンさんは2019年7月に脳卒中を起こし、現在はほとんどの時間を仏ロワール(Loire)地方ドゥシー(Douchy)の自宅で過ごしている。

 アントニーさんによると、「声が聞き取りにくかったり、聞こえなかったりするので、私たちに繰り返すよう言われるのに疲れ、不機嫌になる」ため、ドロンさんはあまりしゃべらないという。

「今回が最後のクリスマス」になる可能性は大きいと付け加えた。

 アントニーさんはまた、ドロンさんが2019年以降、スイスの病院で認知機能検査を5度受け、すべて不合格だったにもかかわらず、異母妹がそのことを他の兄弟に知らせていなかったとして警察に届け出たと明かした。(c)AFP