【1月5日 AFP】スペイン警察は4日、南部アンダルシア(Andalucia)州コルドバ(Cordoba)近郊で50匹近い野良猫が毒殺されたとみられる事件が発生し、捜査を開始したと発表した。

 事件は12月31日、コルドバ郊外のラカルロタ(La Carlota)村で、野良猫のすみかとなっているごみ捨て場で10匹以上の死骸が見つかったことで発覚した。

 住民の通報を受けた動物愛護団体PACMAは2日、治安警察(Guardia Civil)に「47匹の猫の群れが大量毒殺された」と告発した。

 AFPが確認した告発状によると、死骸はごみ捨て場近くのコンテナ内や路上でも見つかった。生きて見つかったのは若い雄猫1匹のみで、状態は非常に悪いという。

 PACMAの広報担当者は、見つかっていない猫は毒が回った状態で近くの森へ行き、そこで死んだと思われると述べた。

 治安警察は3日、狩猟と自然保護を管轄する部門セプロナ(Seprona)の捜査官を現地に派遣したと述べた。猫の死因が毒殺かどうかを確認し、犯罪だった場合には容疑者の特定を目指すとしている。

 スペインは昨年9月に新しい動物福祉法を施行し動物虐待を厳罰化。「加重虐待」で動物を死なせた場合の最高刑を禁錮1年6月から禁錮3年に引き上げた。(c)AFP