【1月4日 AFP】韓国の最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン、Lee Jae-myung)代表が男に首を刺された事件について、同党の鄭清来(チョン・チョンレ、Jung Chung-rae)最高委員は3日、医療関係者の話として「ナイフが頸(けい)動脈に達していたら即死していた可能性があった」と語った。

 李氏は訪問先の釜山(Busan)で2日、支持者を装った男に首の左側を刺された。同地の病院に搬送された後、ソウル市内の病院に移送され手術を受けた。

 鄭氏は党最高委員会議で、「状態は深刻で、面会は難しい」と説明した。

 聯合ニュースによると、容疑者は66歳の男で、「金(キム)」とのみ呼ばれている。男は警察に対し、李氏を殺害する意図があったことを認めているもよう。男は不動産賃貸料を7か月滞納するなど、金銭面で問題を抱えていたという。

 一方、インターネット上には、事件は計画的に演じられたものだなどといった情報が拡散している。これに対し鄭氏は、「『偽物の血に偽物のナイフ』『ユーチューバーが陰謀論展開』といった情報を目にすると、人はどれだけ残酷になり、堕落できるのかと思わざるを得ない」と述べた。(c)AFP