【1月1日 AFP】5月に退任する台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は1日、任期中最後となる新年の談話を発表し、中台関係について「長期的な平和的共存」を望む考えを示す一方で、中国との将来の関係については台湾の「民主的手続き」によって決定されるべきだと述べた。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は12月31日の演説で、台湾を「必ず統一する」とし、統一への決意を改めて示した。

 蔡氏は「(台湾と中国の)両岸が、できる限り早く健全で持続的な交流を再開することを望む」「(中台)双方が平和、平等、民主主義、対話の下で、長期的に安定した平和的共存の道を共同で模索することも期待する」と述べた。

 質疑応答で習氏の発言についてコメントを求められると、蔡氏は「わが国は民主主義国家なので、決断は台湾国民の総意に基づいて下されなければならない」「将来、中国とどのような関係を築くかは最終的に、われわれの民主的手続きによって決められなければならない」と回答した。(c)AFP