【12月31日 AFP】女子テニスで4度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇る大坂なおみ(Naomi Osaka)は30日、テニスをあきらめかけたものの、今年の出産を経てブリスベン国際(Brisbane International 2024)での復帰を迎える中で、競技への愛が再燃したと明かした。

 昨年9月に東京で行われた東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2022)を2回戦で棄権し、その後精神衛生上の懸念を理由に戦列を離れた大坂は、今年7月に娘のシャイ(Shai)ちゃんを出産した。

 復帰に興奮しつつも、引退することも頭をよぎったと明かした大坂は、「東京の直後、多分1か月くらいは引退について考えていたと思う。テニスに対する喜びのすべてが消え去ったように感じていたから」と述べた。

 それでも、出産以降はテニスへのアプローチに変化があったという。

「離れていた間に、このスポーツのありがたみをより理解できた。母親になったことで考え方が間違いなく大きく変わった」とし、「心を開くようになって、我慢強くなって、体力的にも強くなった」と話した。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)の前哨戦となるブリスベン国際でワイルドカード(主催者推薦)を獲得した大坂は、初戦で世界ランク84位のタマラ・コルパッチ(Tamara Korpatsch、ドイツ)と対戦する。

「間違いなく緊張している。長らく試合をしていなかったけれど、私は競争心がある人間。緊張しているけれど、勝ちたい」

「一番大きなことは、ただコートに足を踏み入れて、あらゆるエネルギーを吸い込んで雰囲気を体感すること。それが間違いなく大切にしていきたいこと」 (c)AFP/Andrew DENT