【12月30日 AFP】スナック菓子「ドリトス(Doritos)」と「チートス(Cheetos)」の激辛味「フレーミングホット(Flamin' Hot)」の調味料で健康に悪影響を被っているとして、オーストラリアの工場の作業員が職場の安全性に関して苦情を申し立てている。

 健康被害を訴えているのは、サウスオーストラリア(South Australia)州アデレード(Adelaide)にあるスミス・スナックフード・カンパニー(Smith's Snackfood Company)の工場で働く作業員ら。

 労働組合「ユナイテッド・ワーカーズ・ユニオン(United Workers Union)」は、「フレーミングホット」のスパイスが「調味料専門の機械(シーズニングマシン)」によって2、3週間ごとに工場全体にまき散らされ、作業員にくしゃみ、せき、目や皮膚の痛みだけでなく「呼吸困難」まで引き起こしていると報告。

 シフトの1グループの作業員13人と面談し、このうち11人が体調不良を訴えたとし、今月、所管庁のセーフワークSA(SafeWork SA)に苦情を申し立てたと明らかにした。

 セーフワークの報道担当者は29日、さらに何らかの措置が必要かどうか、同労組が訴えている内容を検討中だと発表した。

 一方、スミス・スナックフード・カンパニーの親会社、米食品大手ペプシコ(PepsiCo)の広報は、「作業員の安全を最優先している」と説明した。

 当該工場では、スパイシーな調味料を含む製品を取り扱う安全手順に従っていると主張。

「アデレード工場では、こうした対策を強化するため、こうした製品の製造過程では作業員にマスクの着用を義務付け、換気扇の設置数を増加する」とし、「作業員および労組と協力して懸念に対処するよう全力を尽くす」としている。(c)AFP