【12月27日 AFP】ドイツの元財務相・元連邦議会議長で、30年以上にわたり政界への大きな影響力を持ったウォルフガング・ショイブレ(Wolfgang Schaeuble)氏が死去した。81歳。所属していたキリスト教民主・社会同盟(CDU-CSU)の関係者が27日、AFPに明らかにした。

 独紙ビルトは、ショイブレ氏は夜間に安らかに亡くなったと伝えた。

 オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相はショイブレ氏について、「半世紀以上にわたり、わが国の方向性を定めることに寄与してきた」とその功績をたたえた。

 1942年にフライブルク(Freiburg)で生まれた同氏は、72年から連邦議会議員として歴代最長の任期を務めた。

 ヘルムート・コール(Helmut Kohl)、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)両元首相の下で閣僚に就任したショイブレ氏は、1990年の東西ドイツ統一でも重要な役割を担った。

 メルケル政権下では数年にわたり財務相を担当。ギリシャ債務危機などへの対応に当たり、財政規律の守護者との評価を受けた。(c)AFP